寒いと縮む。縮むと甘い。

niwazou2011-11-29

 「ちぢみほうれん草」 との出会いは、よそさまの食卓でした。
 茹でただけのものを、普通にお醤油につけて食べたと記憶しているのですが、その甘さにびっくり。 今まで食べたどのホウレンソウよりもおいしかった。
 それをきっかけに、自分でも買って食べるようになったのですが、この “ちぢみ”、小松菜にもあるんですね。
 写真は先日、ミニ菜園を冬仕様にチェンジしたT邸のベランダですが、手前の濃い緑色のが 「ちぢみ小松菜」。 ちなみに奥の薄い色が普通のコマツナです。
 元祖? ちぢみ葉のホウレンソウは、冬の寒さにあたって、凍らないように自然に葉が締まって肉厚になる、という性質を利用して作るのだそう。 縮むと甘味がぐぐっと増すんです。
 露地でわざと寒さにあてて育てる(「寒締め」という)ので、姿は地面に張り付くようになる。 袋詰めのものは葉っぱを切り離してるものも多いけど、束のままのものは 「タアサイ」 みたいに平べったいです。
  しかし、この小松菜の方は、その縮みとはちょっと違うみたい。
 「××菜」 という野菜は、全国にたくさんの品種があって、もともと葉っぱが縮れている 「ちぢみ菜」 というのもあります。 そういうのとかけ合わせたのが、このちぢみ小松菜ではないかと思われます。
 けど、寒さに当てて育てなくても、縮み葉はもともと寒い地方のものだろうから肉厚だし、となるとやっぱり甘味とかも強いかな、いや、この色は苦味も? とか、味をいろいろと想像します。
 まだ食べたことがないので、Tさんにお味の感想を聞くのが楽しみ。
 自分で育てると、食の範囲も広がりますねー。