省力化のすすめ その3

niwazou2012-03-28

 今日は、鉢のこと。
 省力化の観点で選ぶならが、鉢はやっぱり 「プラスチック製」 のものが扱いやすいでしょう。
 素焼きの類は通気性に優れていて、植物のためにいい材質だと思いますが、いかんせん重い。
 「重くても植物に一番いい環境を作りたい」 とか 「見た目、やっぱり焼き物がいいわ」 など、鉢を選ぶにはいろいろな観点があると思いますが、楽に扱えることを優先するとやっぱり 「軽いものであること」 が最優先です。
 右の写真は 「スリット鉢」 と呼ばれるものですが、プラスチック製の鉢の中でも、最もカラダに優しく、余分な力を必要としない、と思うものです。
 特徴は、鉢の横に見えるスリット。 長さの違うスリットが8本、鉢底から伸びておりますが、このスリットが良く計算されていて、根がぐるぐる巻きに育つのを防いでくれます。
 使ってみると違いがよくわかるのですが、根が素直に伸びる。 ぐるぐる巻きにならないので、鉢から出す時もすんなりで、植物に優しいし作業する人にも優しい。
  こんな工夫が施せるのは、プラスチックならではですね。
 プラスチックという材質には、置き場所によっては、土の水が乾きにくかったり、鉢内の温度が高くなりすぎたり、という欠点はありますが、 「水はけのよい土を工夫する」 「季節によって置き場所を変える」 など、対応策はいろいろあります。
 ただ、「プラスチックのは見た目の雰囲気がねぇ」 というのは、やっぱり、ある。
 この点については、個人的には 「プラスチックに見えないような」 という点にこだわるのが問題なんじゃないかと思います。
 「テラコッタ風」 とか 「レリーフ入り」 みたいなものは、確かにそれっぽく見えるけど、やっぱり本物ではない。 それっぽい分だけ、かえって安っぽく見えることもあります。
 プラスチックはプラスチックでいいではないか。 敢えて、プラスチックらしいものを選んでみると、いいかもよ。
 自然な雰囲気は出なくても、バラバラの鉢が並んでいるより、色や質感を揃えたプラスチック製の方すっきり見えて美しい可能性は大。
 左の写真は、ピンクの鉢。 見るからにプラスチックだけど、ブロッコリーやレタスの緑と相性がよく、ブルーがテーマカラーのバルコニーでは、いい 「さし色」 にもなりました。
 さて、エコブームで鉢の素材にこだわる方には、家庭プラスチックごみから作った 「リサイクルプランター」 というのもありますよ。
 取っ手がついてたりするのも、使い易くていいです。
 こういうものを繰り返し大事に使うのも、エコロジーで意味あることではないでしょうか。