バラの殺虫剤のこと

niwazou2012-04-19

 1週間ほど前に遡りますが、豊島区・M邸のバルコニーは今こんな具合。  
 フェンスにそって並んでいるコンテナはすべてバラですが、早いものにやっと蕾ができ始めている、という感じです。
 「黒点病予防」 の薬を散布して、そろそろアブラムシなどが出てくる時期なので、根元には粒状の 「オルトラン」 を撒いて土をかけました。
 オルトランは昔から知られた殺虫剤です。
 薄めて散布するタイプもありますが、粒状のものを株元にまいておくと、水やりのときに水に溶けたものが根から吸収され浸透します。 それを食べたり吸汁した虫に効く、という仕組み。
 つまり、早めに撒くからといっても予防薬ではなく殺虫薬。 病気には予防薬があるけど、虫については基本的に予防薬はないのです。
 「忌避剤」 として、化学薬品じゃなくて 「ニームオイル」 や 「木酢液」 のような虫の嫌がりそうなものをまいて効果を期待する、という方法もあるけど ・・・
 これらは発生してからでは効き目は薄く、マメに手入れの出来ない人には散布するタイミングが難しく、結局は何らかの薬剤に頼るというパターンが多い。
 したがって、お庭を世話する人の生活に合わせてになりますが、口に入れることのないバラに関しては、私はオルトランを使っています。
 しかし。 匂いを嗅ぐと臭い、というかカラダに良くなさそう、と思う。 虫が死んじゃうわけですからね。
 使わないで済むなら、それに越したことはないです。
 それから、根元に撒くタイプのものは背の高い樹木などには向いていません。 浸透する範囲に限りがあるから。
 M邸のバラはどれもフェンスに合わせて低くしてあるので使用していますが、効果が出る目安は1mくらいかと思われます。 背の高いものには、直接、虫めがけて散布するタイプのものを使おう。
 水に溶けた形で吸収されるのだから、乾いた場所にただ撒いておいても、すぐに効果は出ないってことも頭に入れておいて。
 化学薬品を使うときは、何となく使ってはいけない。 使用上の注意を読んで、適切なものを安全に、そして効果的に使おう。