名脇役なんです

　 今年もそろそろ　「アジサイ」　の出番なんだけど、たまにはスポットライトを当ててやりたいコレ。　今日のピンクのお花は　「アスチルベ」　です。
　この写真は小花が開き切った状態ですが、花全体のイメージは、“あわ粒のような花が穂状に咲く”　というように表現されることが多い。
　梅雨の時期に涼しげな姿で咲いてくれる宿根草ですが、日当たりの良くない場所でも十分に咲くので、「日陰の庭向き」　の花としてもよく紹介されています。
　よく見ると葉の形も美しいんです。　色も明るいし、切れ込みの入った葉は低い位置で広がり、夏のグランドカバーとしても魅力的です。
　なのに、メインで取り上げられることの少ないアスチルベ。
　実際によくお庭に使われてるけど、取り上げられる機会が少ないのは、お花の期間が短いせいかな、と思います。
　しかし。　世の中、主役ばかりでは成り立たないのだ。
　アスチルベの開花時期は、バラよりちょっと遅いけど、アジサイなんかと同じ頃です。　アスチルベはアジサイにとてもよく合います。
　また、大きな葉の　「ギボウシ」　とか、細くてツンツンした葉の　「カレックス（＝カンスゲ)」　のように、形の違う葉を一緒に株元に植えたりすると、いろんな場面で素敵なコンビネーションを見せてくれます。
　主役じゃなくとも活躍の場は多いのです。　いわゆる、名わき役というやつですね。