お尻が太るんです
台風がやって来る前に収穫、収穫。
赤いのは名残のイチゴ、とラズベリー。 緑のはインゲンやスナップエンドウ、茎ブロッコリー、などに隠れてキュウリとズッキーニ。
今年は、ズッキーニが豊作です。
「受粉がポイント」 と申し上げたズッキーニですが、ある時期から、人工受粉もしてないのに次々と自然に雌花の根元が太ってきて。 もうこれで6本め!
でもね。 最近ちょっとおかしい、と思うようになってきました。
ちょっと出来すぎな気がするし、今日のなんか、形がへんてこりん。
これなんですけど、お尻がポコっと太っているでしょう。
「実がなってるけど形が変」 ということは、やっぱり 「受粉がうまくいってないのか?」 ということを想像するんですが ・・・ するんですが、観察していると、受粉もなにも、最近ではお花のつぼみができても 「雌花」 ばっかりなんです。
ズッキーニのお花には雄花と雌花がある って話をしましたが、確実に受粉させようとしても、最近じゃ雄花がないんだからどうしようもないのよ。
ズッキーニ、葉っぱが少ない時期は雄花が多くて、数が多くなるにつれ、今度は雌花が多くなる傾向があります。
同じように雄花と雌花があっても、人工受粉とか必要なくて勝手に実がなるキュウリと同様に、ズッキーニも、雄花の花粉がつかなくても実がなる性質を備えている ( =単為結果性)ので、必ずしも雄花からの受粉がなくても、雌花に実がつくことはあるんです。
だけど、そういうのはイマイチ大きくならない。 「ある程度」 は肥大するけど、途中で肥大が止まったり落ちてしまったりするんです。
お尻ポッコリ型は、そういうことなのだろうと思うんだけど。
今もこんなに実が成ってるんですけど、お花のついてた所が腐ってきたりするものもあって、やっぱり雄花からの受粉がないものは、生育がイマイチなんだということがよくわかります。
人工授粉して育ったものは、肥大して種が熟するまで大きく育つけど、単為結果したものはタネができるまで育たないのよねぇ。
ま、自分で作って食べるぶんには、形が変でも小さくても問題ない。 腐る前に早めに採って食べよう。
ズッキーニ栽培はだいたいマスターしたと思っていたけど、自然のしくみはそう単純ではありませんね。
達人への道はまだまだ遠いのだ。