ピーマン「ピー太郎」
コンテナで作れる夏野菜のうちで、一番手間がかからなくて、たいていの人が 「育ててよかったわー」 と思うは、「ピーマン」 じゃないかと思います。
なんたって害虫が少ないし、病気もほとんどない。
お水や肥料などを与えてやれば与えた分、収穫量も増えて、ちゃんと期待に応えてくれる。
「次々に収穫できる」 とか 「ちょっとだけ欲しいときにお庭やベランダにある」 とかいう、野菜作りの楽しさのツボもおさえているし。
今年、バルコニーでは3種のピーマンを育てています。
左から 「エース」 「京鈴」、そして一番右は 「ピー太郎」 です。 フルネーム?は 「こどもピーマン・ピー太郎」。
ピー太郎は、ピーマンを敬遠する子どもをターゲットに開発された品種だそうです。(タキイ種苗)
真ん中の京鈴もほっそりしてるけど、姿はさらにスマート。 一見トウガラシっぽいですよね。
というのも、改良のもとになっているのはトウガラシの 「パラペーニヨ」。
トウガラシを使うなんて辛みはどうなるの? と思ったりしますが、辛みのない個体を選抜し、肉厚だとか苦味が少ないとか、そういう点だけを残して作られたんだそうです。
輪切りにしてみると、ますますトウガラシっぽいです。 果肉が厚いというか、タネの部分の空洞が少ない。
生で食べてみると。 苦味はなくはないけど、生でも柔らかめでおいしいです。
「カラーピーマン(=パプリカ)」 ほどのジューシーさ・甘味はないですが、個人的には、ピーマンらしさが残っていてほっとする味。
だって、いくら子どもが嫌うからって、苦味がぜんぜんなくなったら別の野菜じゃないか、と思う。
私は普通のピーマンと同じように調理していますが、特徴を活かすならば、お弁当とかにそのままの形で入れやすいかな、と思います。 肉詰めとか。
でも、小さいぶん、タネを取り出すのがちょっと面倒で、結局、包丁を入れてしまうと思います、たぶん。