ナスの穴
ナスが出てくることわざの中に、「親のことばとナスビの花は 千に一つの無駄(仇)もない」 っていうのがありますが、実際ナスを育ててみると、なるほと。 と思います。
花が咲いたのに実がならない、ってことは、まず無い。
肥料不足や日照不足で花が落ちてしまった、という場合を除いて、花が次々咲いてるのを見守っていれば実ができるんです。
そんな易しいナス栽培なのですが、ここんとこ、邪魔が入っているのよね。
ちびナスの真ん中の白っぽいところ。 丸い穴が空いてるんです。 いかにも 「食べました」 って感じの穴が。
穴を開けたのは、たぶん 「タバコガ」 の幼虫です。 蛾ですよ、蛾。
私、蛾が大の苦手。
「ガ」 と聞くと、小学生のとき、早朝の歩道橋の上で見た無数の蛾の死骸を思い出すんです。 ほんともう、ありえない恐ろしい光景。
あれが夜に飛んできてるのかと思うと ・・・ よ、夜はバルコニーに出るのをやめよう。
昨年までにはなかった害虫被害です。 ナス以外では、隣のコンテナのピーマンにも同じ穴が。
タバコガは、トマト、ピーマン、ナスといった「ナス科」 の野菜が、特に好きだということ。 関わり合いたくないけれど、ナス科は夏野菜の主役。 せっかくできたものが次々やられてしまう前に、なんとかしなくては。
幼虫の行動を調べていると 「食入孔と脱出孔をあけるので、果実に穴が一つあれば果実内に幼虫が生息しているが、二つであれば幼虫はいない」 ということらしいので、ナスの実をハサミで切ってみましたが、中には何もいませんでした。
穴、1つしか見当たらなかったんだけどなぁ。
いま、いったいどこにいるのでしょうか。 発見したいようなしたくないような、たいへん複雑な気分です。