花と目線
可愛らしいけど個性的。 ちょっと変わったお花でしょう?
これは 「アバンギャルド」 という名のクレマチスです。
薄いピンク色の部分は、雄しべの外側が花弁化したということですが、一重でなくてモサモサっとしていて、菊の花を思わせます。
お花のサイズは6〜7cm程度で、いわゆる 「テッセン」 のような派手さはないですが、「あら、かわいい」 と思わず口にしてしまう雰囲気。
さて、このクレマチスは、月1回のペースでお庭を手入れしているM邸にあります。
昨年の夏、玄関まわりに花壇を作ったときに、バラとともに植えたものですが、冬はこんな状態だった。
左の枯れた葉がクレマチスです。
クレマチスは冬に葉を落とす落葉性の植物ですから問題ないんですけど、日当たりがイマイチな場所なのでお花、どうかなぁ、と思っていたのです。
で、一般的な開花期である5月に咲かなくて、植え替えようかなと思っていたら、7月の終わりになってやっと。
がしかし、もしかしたら5月にも咲いてたのかもしれない、という気もする。
なぜかって、こんなに咲いてるのに 「ええっ、枯れてなかったの?」 と驚いたMさんは、毎日玄関を出入りしていにも関わらず、この花に気づいていなかったのであります。
なんでかっていうと、このクレマチス。 日当たりを求めて細い茎を長ーく長ーく伸ばしまして、後ろの 「ブルーベリー」 の枝に絡み、私たちの背丈より高いところでお花を咲かせていたのでした。
ブルーベリーの実に関心のいかなくなった今、咲いてる花はMさんの目にまったく留まらなかったわけで。
やっぱりお花は、咲けばいいってもんじゃありませんね。
適当な位置ってのも大事。