お花の咲くグランドカバー
「ゲンペイ咲き」 という言葉を知ったのは、一株にピンクと白の2色の花が咲いた桃の盆栽に出会ったときでした。
「ピンク(赤)と白でゲンペイ=源平」 漢字で書くと、すぐピンときますが、ゲンペイ咲きは源平の合戦からきている。
昔っから2つに分かれるというと、紅白戦になったりするのは自然な気がしてましたが、源氏と平家が赤と白に分かれて戦ったのが由来か、と思うと、歴史を感じますねー。
桃だけじゃなくて、梅、ボケ、シモツケ、椿 ・・・ いま思いつくだけでも、源平咲きの品種があるもの、結構あります。
で、写真の花も、和名は 「ゲンペイコギク(源平小菊)」 というものです。
といっても、和名で呼ばれてるのを聞いたことはなく、「エリゲロン」 と呼ばれるのが一般的。
グランドカバーとして用いられることの多いこの植物は、直径1cm程度の小さな花ですが、花色がゲンペイです。
エリゲロンの場合、正しくは 「ゲンペイ咲き」 ではないんですけど。
この花色は、最初白くて、のちにピンクに変化していくのであって、もとの花色が2色あるわけではないんですけど、次々と咲き続けるので2色が入り混じって咲いてるように見えます。
ま、そんな細かいことはどうでもいいか。
グランドカバーにしては、お花がそこそこ目立ってかわいいので、日当たりのいい場所のグランドカバーにおすすめです。
おすすめポイントは他にもあります。
エリゲロンは宿根草。 宿根草には花期が短いものが多いですが、この花は長ーいです。 小さいから印象に残りにくいけど驚くほど長く、初夏から11月末くらいまで咲いてると思います。
丈夫なので放任していてよく、こぼれダネでもふえます。
伸びすぎてモサモサと雑草化することもありますが、あんまり伸びて花が減ってきたら刈り込めば大丈夫。
花をひとつずつカットするなんて作業は不可能なので、伸びすぎ、と思ったら、ひと回りコンパクトにするつもりで全体をカットするとよいです。