シクラメンのお相手
北アフリカや中東が原産のシクラメン。
冬は温暖で夏は湿度の低い、日本とはぜんぜ違う気候が好きだったはずだけど、改良が進んで寒さに強いものが登場して、いまや日本のお庭で冬が越せるようになりましたね。
秋からのお庭で定番の花になった 「ガーデンシクラメン」。 この時期、パンジーやビオラとともに園芸店にずらりと並ぶ主役の季節花です。
色や形のバリエーションも、ずいぶん増えました。
昔から定番の赤と白の花色はテッパンで、年末年始の花として重宝しますが、その他もちょっとずつ違ったものが出てきます。 目新しいものを見つけるとやっぱり使ってみたくなりますよね。
で、先日仕入れたこちら。 花びらの端がややフリフリして、色に濃淡があるのがわかるかしら。 全体は薄いピンク色なんですが、花の真ん中と端っこがちょっと染まっているような感じ。 可愛らしく上品でもあり、とでも気に入っています。
黄色い小さい葉の 「ロータス・プリムストーン」 と組み合わせると、ふわんと愛らしい雰囲気の寄せ植えが出来上がりました。
さて、寄せ植えにもよく利用されるシクラメンですが、よく見ると葉は個性的です。
色が暗めで葉に模様がある。 やや厚手で、いわゆる草花より肉厚。
こういうものは寄せ植えをしてみると結構、相手を選びます。 なんとなく合わないわ、ということもよくあるんです。
いろいろやってみるとシクラメン、いかにも草花という感じのものよりも、白っぽかったり黄色っぽかったり葉に特徴のあるものがしっくりきます。
こっちの白いシクラメンは、黒い葉っぱ 「黒龍(コクリュウ)」 と合わせてみましたが、しっとりオトナなイメージじゃありませんか?
どんなイメージの寄せ植えを作りたいかにもよりますが、脇の植物の選び方で、メインのお花の魅力がさらにアップすることは間違いない。
たくさんの花苗が出回っている秋のうちに、いろいろ組み合わせてみるといいですね。 苗を購入する前に、お店で実際に並べてみよう。