お庭の 「黒」

niwazou2012-10-24

 黒ゴマ、黒酢、黒コショウ、黒砂糖。
 「黒い食べ物はカラダにいい」 ってこともあるし、いつのまにか定番になっている黒い食材。 生活雑貨にも黒いものが出てきましたよね。
 汚れがわかり易い黒い耳かきや綿棒、お米がこびりついてるのがよくわかる黒いしゃもじ、カラダを清潔にしてくれそうな炭入りの黒い石鹸。
 以前はこういうもの、あえて黒を避けてたと思われるけど、機能優先で人気のようです。
 この黒人気、植物にも顕著。 黒っぽい色って自然のものには少ないけれど、この頃増えてきました。
 昨日、白いシクラメンと組み合わせていた 「コクリュウ (黒龍)」なんかもそうだけど、「黒葉クローバー」 とか、お花だと 「パンジービオラ」 の渋ーい紫のとか。
 お庭に黒って昔は想像もしなかったけど、実際に使ってみると、少ない色だからこそいい仕事をするものです。
 写真は、秋に出回るポピュラーな黒い植物 「鑑賞用トウガラシ・ブラックパール」です。 これが実際に植えこまれてる例を2つ。 
 上が 「コスモス」 の足元を締めてる図、下が 「ラベンダー」 などとボーダーガーデン風に植えられた図。
 黒い植物が入ることで締まるというか、春や夏とは違う落ち着いた雰囲気を感じませんか。 黒を入れるポイントは、隣り合う植物に白っぽい葉、黄色っぽい葉を選ぶこと。
 寄せ植えで花色の組み合わせを考えるとき、無難に仕上げたいときは同系色を選ぶと失敗がないけど、あえて反対色 (例えば、黄色と紫)  を合わせてみるとお互いの色が引き立てあって、印象的にまとまったりします。 理屈は同じ。
 深い緑と黒いものを並べると暗くなる一方ですが、コントラストを活かすとよいのです。
  さて、このブラックパール。 お店で苗を見ると本当に全身黒くて、目を魅かれます。 丸い実もツヤツヤしてて美しい。 
 ですが、黒くてもこれはトウガラシなので、しばらくして熟してくると実は赤くなります。
 真っ黒なのは若いときだけですが、仕方がありません。 トウガラシだから。
 でもトウガラシだから、日当たりを確保し、水と肥料を与えれば栽培は簡単です。 病害虫の心配も特にないので、ほんとうに手間いらず。
 黒っぽい葉は、一般に日当たりがよいほどきれいな黒色になります。 
 コクリュウもそうだけど、「黒かったはずなのに新しい葉が緑色になっちゃった」 というときは、日当たりが不足しています。
 植え場所、置き場所を見直してみましょう。