紅葉を 「狩り」 に行った

niwazou2012-11-14

 モミジを見ながらNさん、「モミジを見に行くのを、なんで『もみじ狩り』っていうのー?」 と私に聞く。
 よくあることなんだけど、こういう仕事なので 「植物がらみの事はだいたい答えられるだろう」 と思われているフシがある。 もちろんそんな訳ないので、シドロモドロになってしまうことも多いのでありますが。 
 もみじ狩りについては、たまたま数日前に 「山を分け入って動物を捕まえていたことから、山へ入ってモミジを鑑賞するのも 『狩り』 と呼ばれるようになった」 てなことを、ラジオかなんかで聞きかじったのを思い出し、張り切って説明いたしました。
 が、しかし。 ウィキペディアによると
 “この場合の「狩り」というのは「草花を眺めること」の意味をさし、平安時代には実際に紅葉した木の枝を手折り(狩り)、手のひらにのせて鑑賞する、という鑑賞方法があった” 
 んだそうです。 び、微妙に違っておりましたね。
  大らかなNさんは 「昔の人はモミジを食べたのかと思ってたわー。違ったのねー、おほほほほ」 と笑っていたから、食べてなかったことだけわかればいいか ・・・・
 色づき始めた感じのこの景色は、10日前。 岡山県総社市にある 「宝福寺(ほうふくじ)」 というお寺で撮ったものです。
 宝福寺と聞いてもご存じない方が多いと思うけど、水墨画で知られている雪舟(せっしゅう)が、少年時代に修行を行ったお寺であります。 おしおきで柱に縛られながら、足の指で描いた鼠の話、聞いたことありませんか?
 敷地の一角には朱色の三重の塔がありまして、近隣に住む子どもたちがハイキングだの写生大会などで必ず訪れる場所でもありますが、じつは紅葉の美しさでも定評があります。
 時期はちょっと早かったようですが、niwazou、20年ぶりくらいの宝福寺で、今年初の 「紅葉狩り」 です。