「かいしき」 のこと

niwazou2013-02-06

数日前から 「6日は、成人式の日みたいに雪がいっぱい降るぞ」 と予報が出ていたので、ずっと浮足立っておりました。
 先日の積雪には参りましたから、バルコニーのアレ、軒下に移動しとかなくちゃ。 出かけられなくなるから買い物済ませとかなくちゃ。 ゴミも前日に出しておこう ・・・ と気ぜわしかったのですが。
 積もりませんでしたね。 降ったけど、途中から雨に変わって解けてしまった。
 朝は、こんなだったのよ →
 と、お天気のことはさておいて、本題に入ります。
きのうの写真、牡蠣の入った箱のフタを開けると緑の葉っぱが1枚のっていました。 
 これ、これ。
 じつは昨日も、これについて書こうと思っていたのですけど ・・・ よく見る葉じゃありませんか?
 お寿司屋さんのネタが並んだケースでも見るし、マツタケの箱なんかにも敷いてある。 
 いつどこで? という記憶がなくても、名前を知らなくても、日本人ならどこかで見たことがある木の葉。 これは 「ヒノキ(檜)」 もしくは 「サワラ(椹)」 の葉です。
 もしくは、というのは、両者がよく似た木だからなんですが、葉の香りを嗅ぐとスーッとする。
 ヒノキっていうと、アロマオイルとしても使われるくらいだから想像つくけど、海鮮類に添えるのはもともと抗菌とか殺菌とかの目的なのでしょう。
 といっても、これ1枚に実際にはそんな力があるとは思えないけど。 添えるだけでなんとなく鮮度がいいような、見栄えがよくなるのは確かです。
 こんなふうに、鮮度をよくするためだけでなく、料理を引き立てる小道具としても、気をつけてみると 「食」 のまわりにはいろんな葉っぱが使われていますよね。
 お赤飯に南天の葉、鏡餅ウラジロ、刺身の下のシソ、などなど
 食物を盛るとき器に敷くものを 「掻敷・皆敷(かいしき)」というそうですが、葉っぱが1枚あるだけで、季節感が出たり、その食物の意味が引き立ちます。 葉っぱがあるだけで、おいしさや鮮度が増す感じ。
 身近にあるなんてことない葉だけど、上手に使いたいもんだ、と思います。