春の花木 1

niwazou2013-03-18

 子どもの頃よく、川の近くで遊びました。
 小さな魚を追いかけ 「網」 を持って川沿いを歩いて行くと、だんだん川幅が広くなっていき、きれいな花木が咲く場所がありました。
 白と黄色の小花がわーっと。 木というには背が低く、梅や桜のような迫力はないけれど優しい雰囲気で、子ども心に「春だなー」 と思った記憶が。 
 大人になって、白が 「ユキヤナギ(雪柳)」 で、黄色の方が 「レンギョウ(連翹)」 という名前であることを知ったわけですが、当時のことは、いつもこの2種類の木とセットで思い出すのでした。
 ユキヤナギは今でもお庭に植えられることが多いけど、レンギョウは? というと、希望を聞いたことはありません。 気をつけてみると公園などには結構植えられているのですが、お庭での人気はイマイチ。
 そんなレンギョウを、久々に住宅街で見かけました。 古いお宅のコンクリート塀ですが ・・・ このレンギョウ、えらく背が高くない? ユキヤナギと同じような低木のはずなのに、と思ったら。
背後に何か、鉄骨のようなものが組んである。 枝を伸ばして、つる植物のように誘引してありました。
 刈り込まれた姿しか見たことなかったけど、レンギョウの枝って放任しておくと2〜3mにもなるらしいです。
 学名は “Forsythia(フォルシシア)”。 長い枝を埋めるようにして咲く黄金色の花は、近年、ヨーロッパでも人気だという話です。
 温故知新です。