坂道とアイストップ

niwazou2013-04-09

 昨日話題にした花壇の横の、階段通路を上り切ったところに、1本の木があります。
 種類は 「モクレン」 に似た。 おそらく 「ガールマグノリア」 かと思われます。
 ガールマグノリアというのは、モクレンシデコブシの交雑種なのですが、普通のモクレンと比べて樹高もお花もやや小型なので、お庭で使い易く人気があります。
 なんで 「ガール」 なのかっていうと、アメリカで育種されたこの仲間には、すべての品種に女性の名前が付けられてるからだそうです。 「アン」 とか 「リッキー」 とか 「ベティー」 とか。
 これもそうだと思うけど、園芸店などでよく見る苗は 「スーザン」 です。 紫がやや強い赤紫色の花。
 普通のモクレンよりは遅咲きなはずですが、今年の花はそろそろおしまいです。
 ・・・ と、今日はガールマグノリアについて書くつもりじゃなかったんだわ。
 住宅街の道で、階段を上りきった正面、しかも道のど真ん中に木があるのって珍しいな、と思ったのでした。(それが、たまたまガールマグノリアだった)
 お庭の用語に 「フォーカルポイント」 とか、「アイストップ」 とかいう言葉があります。 シンボルツリーを植えたり、なにかオブジェのようなものを据えて、視線が集まる見せ場を作ることをいうのですが、この木はまさにそんな感じです。
 視線の先、正面の木がゴールに見えたり、しんどいわ、と思って見上げると緑の葉や春の花が目に入ったり。 こういうの、けっこう急な坂と階段を昇るとき、気がまぎれるんじゃないかな。
 たかが1本の木ですが、この坂を上ってみて 「なるほど」 と思ったのでした。