早咲きのバラ

niwazou2013-04-18

 バラの蕾が日に日に膨らんでいる。 バラを育ててる人は、5月の開花をワクワクしながら待っている頃ではないでしょうか。
 バラは四季咲きのものも多いけれど、お花のピークはやっぱり5月半ばから。 でも、一足先に4月のうちに咲く種類もあります。
 この白いのは 「ナニワイバラ Rosa laevigata」。 ぱっと見、バラっぽくない雰囲気だけれど、早咲きのつるバラです。
 今年は既に満開のものも見かけるので、例年よりもさらに早咲き。
 早咲きのつるバラというと、おなじみの 「モッコウバラ」 がありますが、このナニワイバラもじつは古くからある種類です。
 バラにしては垢抜けないネーミングでありますが、このバラ、江戸時代から知られていたそうですよ。 当時、難波(なにわ)の商人によってもたらされたから、ナニワ ・・・ 古くから親しまれているからこその名前、とも言えますよね。
 このバラ、花びらが一重で、お花が大きい。 その上、株が大きくなると、あふれんばかりに咲きます。 
 枝がよく伸びるので、このお宅のように壁に誘引したり、古い枝にも花がつくので、刈り込んで生垣風にも仕立てられる。
 けど、カタログなどを見ると、多くは 「壁面やフェンスにおすすめの品種」 というよりは、「病害虫に強品種」 というくくりで登場します。
 「ノイバラ」 は 「野の荊(いばら)」 = “トゲのある植物” という意味なので、このバラもトゲトゲ。
 日当たりがイマイチでも咲くし、丈夫で扱いは難しくないんだけど、「強健」 とか「病害虫に強い」って紹介されているものは、枝が太かったりトゲが鋭かったりするもの、多いのです。