お庭の「再現」のこと

niwazou2013-05-20

 ごぶさたしておりました。
 特別変わったことがあったわけではないのですが、バタバタと慌ただしく1週間が過ぎましてブログがストップしてしまいました。 
 この間、「国際バラとガーデニングショウ 2013」 に行ったり、数件のお庭を回り、新しい仕事の段取りをし、東京スカイツリーを見に行き ・・・ とまあ、仕事も遊びも盛りだくさんだったので、写真はいっぱいあるんだけど。 
 なにせ最近、書けない。 夜眠くて。
 まだ5月なのですが、もうすでにサマータイムが始まっている我が家。 ほとんど毎日、5時台に起きて10時までには寝てしまうもんで、夜にぜんぜん頭が働かないの〜。
 じゃ、朝書けばいいじゃんという話ですが、朝は朝で、みかんちゃんの散歩は早くなるし、仕事に出かけるのも早くなるし。
 ・・・うだうだ言いましたが、今日からまた書きますのでよろしくお願い致しますー。
 さて今日は、もう終わってしまった「国際バラとガーデニングショウ」の話をおひとつ。
 今年も大盛況でしたが、中でもたくさんの人が集中していたのが、吉谷桂子さんが再現した「ティンティンハルガーデン(Tintinhull House Garden)」、オードリー・ヘップバーンが特に好きだったというイギリスの 「ティンティンハル邸」 のお庭です。
今年はオードリーの没後20年にあたるんだそうで、「世界庭園紀行」っていう番組や自然保護に力を入れていたオードリー、ゆかりのお庭なんですね。
さて今回は、ティンティンハルガーデンの中の一部である 「プールガーデン」 の風景を再現しているそうですが、実際に作庭したのはイギリスの“ペネロビ・ホブハウス婦人”。 高名なガーデンプランナーです。
 彼女は「庭にはカラーコンビネーションが大事」ということを提唱してきた人ですが、なるほど、と思う美しい配色。 でも、これを再現した吉谷さんは、ホブハウス婦人以上にたいへんだったんじゃないかしら、と思いました。
 同じ植物をそっくりそのまま持ってくるのは不可能だし、持ってきたところで同じものにはならないし。 模倣と再現は違う気がするし、特にショウだから、ショウとして鑑賞できるものに仕上げないといけないだろうとか ・・・ なんて考えると、自分で一から考えるのとは別の難しさがありそう。
 実物とかけ離れてはいけないし、マネしただけでもいけない。
 学校で課題を作っていた頃、「モネの庭を自宅に再現」 みたいなことをテーマにしたことがありましたが、予想外に大変だったことを思い出しました。
 やってるうちに、「再現って、映画のセットみたいに同じものを作ることじゃない」 と思うに至ったからです。 実際に過ごす場所としての庭だから、同じ植物を植えて 池を作ってスイレンを浮かせたのではダメで。
 結局、池や橋を取り入れたけど、いちばん頭を使ったのは植物選びでした。 
 モネの庭は、色彩が豊かなのが特徴のひとつであるのです。 いろーんな色が、系列に分けたりしないで混稙されているのですが、それが遠くから見るとモザイク模様みたいにまとまったきれいな色に見える、というような。
 出来上がったプランの発表会では、「もとがあるので考え易かったと思うけど」 なんてさらっとおっしゃった先生がいたけど(インテリアの先生だった)、アナタ、やってみたことあるんですかっ? とちょっとカチンときた10年ちょっと前の私。
  あ、話がそれちゃったけど。 ティンティンハルガーデン、素敵でした。 
 神田隆さんの 「ターシャ・テューダの庭」も規模が大きく、植物にも圧倒されました。家も庭も作ってあって、ガチョウとかニワトリまでいて。
 ついでに、コーギーがうじゃうじゃ走ってるのも見たかったなぁ ・・・・あ、いや、お庭とは関係ないですね。 どうもどうも。
 暮らしとともにあって、自然の恵みにあふれていて、ターシャの庭は日本人の憧れだ。