お庭の芝生

　芝生の手入れって、何年振りかなぁ。
　Ａさんがお持ちの、電動のハンディバリカンを使って全体をカット、サッチかき（刈り込み後のカスを熊手で綺麗に取り除く）し、肥料をあげて、たっぷり水遣り。
　基本的な作業ですが、芝生の匂いとか刈った後のさっぱり感とか、久しぶりですごく気持ちのいいものでした。
　考えてみると、最近ご縁のあるお宅で、芝生のスペースがあるのはこちらを含めて２軒のみ。
　私がプランニングさせていただくお宅に　“都会型・省スペースのお庭が多い”　ということもありますが、一時期に比べて　「お庭に芝生を」　という希望は少なくなってるように思います。　「芝生は手がかかる」　というの、浸透してるのかな？
　　かくいう我が家。　今はマンションずまいですが、１５年くらい前に家を新築したときには、家の南面をバーンと芝生にしました。
　よくあるパターンですが、夫がテニスやゴルフがらみで芝生に憧れを持っていたので　「とにかく庭には芝生！」　という感じで、日本のお庭では一般的な、シート状になった「高麗芝（コウライシバ）」を造園屋さんに張ってもらいました。
　そして、その後しばらく、夫は芝生の手入れにのめり込みました。　芝刈り機買って定期的に刈って、目土入れて、肥料もあげて、エアレーション（通気をよくするため穴を開ける）もして。
　数年後には　「冬にも緑にしたい」　と言い出し、西洋芝のタネまで蒔いたのよ。　そりゃもう、がんばった。
　でも、ゴルフ場のように年中フサフサというわけにはいかなかった。　隣家の影で陽の当たらない部分はどうやったって育たなかったし、毎日通る場所はいつも薄いままだった。　「芝守り」が引っ越した今となっては、あれ、ここ芝だっけ？　というような状態になっております・・・・。　

　さて、こちらＡ邸でも、思うように芝生が育たないということですが、やはり陽当たりの面で難しい場所があり、部分的に他の植物を植えたり、芝生のスペースを陽の当たる部分のみにすることを提案中です。
　芝生って、手入れをしないと綺麗に保つのは難しい。　それ以前に環境条件があって、そこはどうしようもないのよね。