バラの病気と 「サプロール」

niwazou2013-06-10

 ルーフバルコニーの豊島区M邸です。 
 このバラは、もともと小さい鉢に植えられ隅っこの方にありました。 水不足でいつも枯れそうな感じで。
 お手入れのタイミングでお花を見たことがなかったのですが、冬に大きなプランターに植え替えたらみるみるうちに勢いを取り戻し、4月末には下↓の写真のように枝数が増え、お花が次々に咲きました。
 はじめまして!の4月末から、1ヶ月ちょっと。 今咲いてるのは、剪定後の2回めのお花ということですね。
  名前も素性もわからないこのバラ、お花とか葉っぱの感じから 「これはピンクノックアウトかしら?」 と想像していたのですが
 ・・・・ どうやら違うらしい。 なんでかっていうと、めちゃくちゃ病気に弱いみたいだから。
 「ウドンコ病」 の葉っぱしか写真がないんだけど、じつは 「黒点病」 がすごくて。 周りのどのバラとも比較にならないほど、葉という葉に黒い斑点がいっぱい。 
 バラの黒点病なんて見慣れておりますが、6月のこの時期、えっ?と思うほどの広がり様です。
 「ピンクノックアウト」 というのは、「手をかけなくてもきれいに咲く四季咲きのバラ」 として有名です。
 フランス、メイアン社のバラですが、非常に花つきがよく、花がら摘みだけしておけば春から晩秋まで咲き続ける。 しかも耐病性は断トツ ・・・なはずなんですけど。
 やっぱり違うよねぇ。 これ、M邸のバラの中でいちばん病気になってるもん。 ウドンコまで出てるの、これだけだもん。
 結局、このバラの名前は不明。 振り出しに戻りました。
 とにかくこの状態を改善しなければならないので、とりあえず症状のひどい葉は撤去して、農薬を散布しました。
 今回、散布したのは 「サプロール」。
 バラの病気については、「予防消毒」 が基本ですが、このサプロールという薬には 「治療効果」 が期待できます。 発生してしまった病気を抑える効果が。
 通常、私自身はほとんど使いません。 花を咲かせるための最低限の予防薬散布、を心がけているので、よほどひどくない場合は使わないのですけど ・・・ ひどかったのよ、ちょっと。
 サプロールは 「唯一、治療薬として使える」 と言われることの多い優れた薬ですが、何回も使うと耐性ができてしまう(効かなくなる)ことも知られています。
 だから、よく効きそうということで早期から使わないで、病気が広がってしまって大変、というとき(=イザというとき)に使うのがいいと思います。