朝顔市

niwazou2013-07-08

 いかにも下町文化のイメージがあって、一度は行ってみたいと思っていた朝顔市。 中でも有名な 「入谷の朝顔市」に行ってきました。 
 入谷っていうのは、上野の近く。 鬼子母神(真源寺) も有名です。
 江戸時代には、牡丹や菊などいろいろな植物のブームがあったことが知られていますが、代表的なのが朝顔です。
 今は朝顔というと、丸い形のお花を思い浮かべますが、当時は桔梗みたいな形をしたものや花びらが二重になったものや、「変わり咲き」のものが競って作られていたらしい。 
 ・・・と、いろんな種類の朝顔を期待して出かけたわけですが、平成の朝顔市はそういうものではないらしい。
 たくさんの朝顔が並んでおりましたが、見たところちょっと変わってたのは小さくて、つるを垂らすタイプの 「つばめ朝顔」くらい。 あとはほとんどが丸くて大輪のものでした。
 考えてみれば当たり前の話ですが、「見せる」より「売る」が目的だものねー。 変わったものが見たければ植物園とか博物館とかに行け、という話です。
 で、売れ筋は 「1鉢にいろんな色が咲く」 というものの様子。 どのお店もこれがメインです。
  この「いろんな色」は、色違いの4苗ほどを1鉢に寄せ植えしているということでした。
 ところで我々、11:30を集合時間にしたのは基本的に間違っておーる。 朝顔はそもそも朝に咲くものなのに。
 深く考えずに出かけた結果、ほとんどの朝顔はもうしぼんでいて、現物の模様も色もはっきりわからなかったのでありました。 来年行って見ようという方、ぜひ朝早い時間にお出かけを。
 しかし。 例年より早く梅雨明けして猛暑の中の朝顔市でしたが、朝顔の花を見るとなんだかほっとしますね。
 ほとんどの人は、小学生のときにタネを蒔いて育てた記憶のある朝顔です。 昔も今も、季節がやってくると慣れ親しんできた植物に出会えるのは幸せなことだなぁ。
 大人になって年をとる度に、そんなふうに思います。