楽器をめぐる、いろいろ

niwazou2014-03-20

 もう20年くらいケースに入ったままだった楽器。 アルト・サックスです。
 中学校の吹奏楽部から始まって、大人になるにつけ吹く機会が減り、ここ20年くらい実家に置いたままになっていました。
 2年前の震災のあとに「吹奏楽部の楽器が流されて練習できなくなってしまった」という学校があることを知って、使ってもらおうかとも思ったのですが、長年使っていないものをそのまま送りつけるわけにはいかない。 しかし、オーバーホール、状態によっては10万円かかることもあると聞き ・・・
 迷っているうちに月日が過ぎました。
 そんな楽器を、このたび欲しいという方にお譲りすることにし、久々に取り出して吹いてみました。
 多少キーの動きが悪い箇所があるものの、概ね大丈夫そう。
 細かい部分はわかりませんが、オーバーホールについてはお任せすることになり、先方にお届け。 手放す前に、記念に写真を撮っておきました。
 人生の中でいちばん頑張ってた頃、朝から晩まで練習・練習だった部活のことを思い出すとちょっと手放し難かったけれど、使ってもらった方が楽器も嬉しいに違いない。
 楽器にとっては、いや、楽器に限らず道具全般に言えることですが、日々小さなメンテナンスを繰り返しながら使っていくのがいい、と思うわけですが、こっちはどうなんだろう。
 こっち、というのは、いま弾き続けている楽器。 調整や修理を繰り返しているチェロのことです。
 先日のストーブ事件後、改めて「指板を削り、駒を交換する」という大掛かりな調整を終えたばかりですが、数日後に、またまたこんな事になりました。
 ケースから出すと、張替えってもらった新しい弦がペグ(弦を巻くネジ)からはずれております。 もう、はずれまくり。 
弦がびろーんと伸びていて、駒もズレてしまった。 何にもしてないのにー、なんでー? 
 慎重に、自分で弦を張り直して一度は持ち直しましたが、2日後にはまたまたびろーん・・・
 早くもギブアップ。  工房に、再度持ち込むこととなりました。
 ほぼ毎日弾いて、小さなメンテナンスを繰り返しているというのに、弦楽器というのはこんなにもデリケートなものなのかしら。 でも、周りの人からは、こんなに手のかかってる話は聞いたことがないのよね。
 「操作的な不具合の多い楽器」って誰かが言ったけど、道具っていうのは、使うと愛着の湧いてくるもので、何とかならないもんかしら、と思う日々です。