ワケギのこと、混植のこと

niwazou2011-11-09

 関東で 「ワケギ(分葱)」 と呼んでいる細いネギは、本当のワケギじゃないこともあるらしい。
 関東以北では、ネギというと主流は白いところを使う 「白ネギ」 。 ワケギとして売られてるのは、青ネギの株分かれしたもの( = 分けネギ =ワケギ ) だったりするんだそうで、地方による習慣の違いは難しいもんです。
 で、きょうは、本物のワケギと青ネギの違いについて。 ワケギというのは厳密にはネギでなく、ネギと玉ねぎの交雑種なのであります。 
 これは、自分で育ててみると、ふむふむ、と思います。
 まず、スタートに 「球根を植える」。
 ネギの栽培は一般にタネまきから始めますが、ワケギは球根。 花を咲かせないので、大きくなって分かれた球根を、タネ球根として使うのです。
 そして、葉や茎が黄色く色褪せる春先に、球根を掘り上げて保存しておいて秋に植え付ければ、また利用できます。
 よって、育てるのはネギより簡単。 プランターも、深さが15cmくらいあれば育ちますから、量が少なくていいなら、丸い鉢でも十分。 幅はあんまり必要ないもんね。
  ところで。
 我が家では、こんなふうに 「ホウレンソウ」 と一緒に植え、混植の効果を試しています。 
 「コンパニオンプランツ」 ということで、野菜とハーブを一緒に植えたりする例をよく見かけますが、収穫目的のあるものどうしを一緒に植えて、よりうまく育つなら言うことないじゃないか! ということで、お試し中。
 で、この組み合わせの根拠ですが。 まず、
・ ホウレンソウの害虫は葉ネギが、葉ネギの害虫はホウレンソウが嫌い。 そして、葉ネギはホウレンソウに発生する 「萎ちょう病」 を防ぐことが知られています。
 他にも、
・ 生育環境として、ホウレンソウはちょっと日陰が好きで、葉ネギは日当たりが好き 、プランターの内側にホウレンソウ、外側にネギを植えるといいはず。
・ 両者は根のはる領域が違うので、競合しない。
・ ホウレンソウは硝酸系の肥料を、ネギはアンモニア系の肥料を好むから、肥料が無駄なく利用される。
 ・・・ などなど。 混植によるメリットはたくさんあると思われます。
 狭いスペースを有効に使う、という意味でも混植の腕を上げたいところです。