「はじめてのコンテナ野菜つくり教室」のこと
今月の初めに「はじめてのコンテナ野菜づくり教室」が無事終了いたしました。
このまま継続を、という話もあったのですが、冬の期間は座学ばかりになってしまうので、ここでいったん終わってですね。4月から再スタートできるといいなと思っています。
6月からスタートして6ヶ月間。毎回実習もあったので、話題にする機会は何度もあったんですけど・・・ 困ったことに無いんですよね、肝心の写真が。
特に理由はないんですけど、初めてのカリキュラムってこともあって毎度、時間が読めずにバタバタ致しまして。撮り忘れ。
しょうがないので、教室用に自宅で撮ったものを。上のは「ジフィーポットにタネまきしたサヤエンドウ」です。
11月のテーマは「エンドウ栽培」でした。タイミングが合えば、夏の終わりから育てていたブロッコリーを収穫して、その後にエンドウのタネを蒔いて、という段取りでいきたかったのですが、スケジュール的にちょっと無理がありまして。
エンドウのタネ蒔きの適期は11月前半ですから、とにかくタネ蒔きして苗を作っておくことにしました。
野菜の栽培では、「適切な時期にスタートすること」が成功の第一歩ですからね。
さて、エンドウは種蒔き後数日で発芽しまして、10日もするとこんなふう。根っこが見えてきたら移植OKです。
ジフィーポットはポットごと植え付けてよいのです。ピートモスとかが原料なので、根っこはポットを突き破って伸びます。ポットもそのうち分解されてなくなる。移植を嫌うようなものには、特に適しています。
エンドウは移植に弱いわけではないけど、みなさん使ったことがないというので、今回はお試しです。
そしてこんなふうに植え込む。ポットが土で隠れるようにすっぽり植えます。
・・・・というような事とか、エンドウに向いた支柱の立て方とか。
他にもホウレンソウのタネまきとか、ハーブの話とかして、最終回が終了しました。
しかし、ネタはまだいっぱいあるのだ。
春が来るまでに整理しておきます。
秋ですが、「風鈴・・・」
「ガマズミ」っていうの、聞いたことあります?
山野にある木の名前ですが、学名は「ビバーナム Viburnum」というの。
お庭に植える木でビバーナム・・・とうのは、耳にしたことがあるかしら。
青いメタリックな実がつく「ビバーナム・ティヌス」というのがわりとポピュラーで、写真の赤い実もこの仲間なのですが、このガマズミ、特徴的なのは実のつき方です。
一般的には実は上に向いてつくんですが、これは下向きにぶらーんと。ぶら下がったようにつくんですよね。
で、「風鈴ガマズミ」。
実が赤くなるのは秋だけど、青い実がそよ風に揺れる姿が風鈴を連想させたのかなぁ・・・・
木々の実が熟して、葉色が変化していく季節です。
年中、青い葉がついている常緑樹もいいけれど、花とか実とか紅葉とか、季節を感じられるのはやっぱりいいわー。
といいつつ、我が家の風鈴ガマズミは、まだ全く葉色が変わっていないのですが。
お花の時期は5月頃だった風鈴ちゃん、咲いてる期間はそう長くはないのですがこんな感じでした。
小さな花がまとまって傘みたいな形で咲く、清潔な感じの白い花。
コデマリなんかと雰囲気が似ています。
さて、我が家の風鈴ちゃんは、直径20センチくらいのスリット鉢に植えていて、軽石を入れて上げ底にした背の高い鉢にセットしてあります。
連休前にあったイベント(着物リメイク展)では、この鉢をギャラリーの入り口に置きました。
会期中、背の高い白い鉢はそのままで、開花期に合わせて中の鉢を交換しながら。
鉢物で育てている植物は、場所を移動できるのが便利です。
特に人目について、いつも季節感を演出したい場所は、こんな飾り方もいいですよ。
ガマズミ(ビバーナム)の仲間は丈夫なものが多く、日照不足にもわりと強いので、狭い庭や北側の庭でも育てやすい花木です。
漢字は難しいよ。「莢蒾」・・・・読めないし、書けないし。
冬はコニファー
最近、教室とか商業施設の写真ばっかりで、お庭の仕事をしてないのか? と思われそうですが。
やってるんですよ。以前と変わらない感じで。
しかし、写真が・・・・ 撮り忘れたり、整理が追いつかなくて、なかなかお庭の記事が書けないのよー。あーホント、一度ためると大変。
今日もこんな写真しかないっ。
毎月伺っているMさんの宅で、コニファー「フィリフェラオーレア Felifera Aurea」の手入れをしています。
街中や集合住宅なんかでもよく使われている低木ですが、1年を通じて黄色っぽい葉が明るい雰囲気で、人気があります。丈夫だし。
M邸では、鉢植えにして玄関前に置いてありますが、クリスマスやお正月には株元に季節のお花を植えた足したり、デコレーションしたりします。
ふだんは地味なんだけど、冬になると活躍するんです。
で、コイツを近くで見ていて、あら、昨日作ってたリースの「クジャク(孔雀)ヒバ」にそっくりじゃない、と気付き。
それもそのはず、フィリフェラオーレアの和名は「オウゴンヒヨク(黄金比翼)ヒバ」あるいは「オウゴンイト(黄金糸)ヒバ」。
いずれにしても、どっちも同じ「ヒバ(桧葉)」の仲間なのでした。
フィリフェラオーレアに限らず、その他のコニファーでもよいので、お庭にモサモサ茂ってるコニファーがあったら、剪定も兼ねて枝を切り取って利用しよう。
種類によって質感や色も違うと思うけど、昨日の写真みたいなリースの材料、わざわざ買いに行かなくても手に入ったりします。
クリスマス前に庭のお手入れして、材料の調達。一石二鳥ではないの。
ちょっと早いけど、リース
11月になりました。
「季節を楽しむテーブルガーデニング」の今月のお題は「フレッシュ・リースを作ろう」です。
11月になったばかりなので、ベースにする「コニファー(=クジャクヒバ)」の枝とか、実物とか。まだちょっと品薄なんですけど、なんとか手に入ったもので見本を作ってみました。
教室は来週なので、秋っぽいのとクリスマスっぽいのの中間で・・・なんて思ってたけど、ハロウィンが終わって街はすでにクリスマスシーズン。
リースも潔くクリスマスモードに致しました。こういうものは「季節を先取り」ですもんね。
材料はこんな感じで。シルバー・ブルニアとかトウガラシとかコットンとか、一応ぜんぶナマモノです。ドライにできるナマモノよ。
まず、クジャクヒバをリースベースに差し込んでいって、そのあといろいろトッピングしていきます。シナモンをちょいと忍ばせて、と。
11月中に飾ってクリスマスの頃にはドライになっていく、フレッシュ・リースならではの雰囲気をお楽しみいただきたいです。
黒いツブツブを見つけたら
オリーブの鉢の下に、黒いツブツブ。
これは、もしかして・・・・
出たーっ!
シマトネリコの木では方方でおなじみの「スズメガ」の幼虫。
オリーブも食べるのか。面積小さいので食べにくそうですが・・・ワシワシ食べてるから、おいしいのね。
スズメガってすんごいたくさんの種類がいるけど、食べるものは種類によって決まっているらしい。
そういえば某所のグリーン・カーテンでは、台風の後に数匹が落下していました。ヘチマかアサガオかどっちにいたんだろうけど、オリーブのヤツとは違う種類ってことよね。
いずれにしても、大きくなるとフンも大粒になるから、上の写真みたいなのを見つけたら注意ね。
毛虫と違ってたまたま触れたりしても害はないけど、よく食べるから、葉っぱが無くなる前に去っていただきましょう。
しかし、デカい。
「ユウギリソウ」のこと
「ユウギリソウ」という名のお花をご存じですか? 漢字で書くと「夕霧草」。
夏から何度か切り戻して、お花のサイズは小さくなっていますが、秋のユウギリソウは憂いがあって美しい。華やかではないけれど。
美しい響きを裏切らない独特の雰囲気を持つお花ですが、売ってる苗を見た覚えがないな・・・と思ったら、どうやらユウギリソウ、長雨や多湿に弱くて、お庭で育てる場合は春か秋にタネをまいて育てるのが一般的なようです。
切り花として利用されることは多いようですね。
さて写真は、毎週メンテナンスに通っている錦糸町の商業施設のユウギリソウです。
植えたばかりの頃はこんなにモコモコしたお花が咲いていました。直径は10センチ以上あったと思う。
しかし暑さに若干弱くて、しょっちゅう、うな垂れたり水切れでシオシオになっていた夏。
日差しのきついテラスでは息絶え絶えだったけど、秋が来てやっといいとこ見せられるわね、と思っていたんですが。
もうすぐこれからの花に植え替えられるらしい。施主さん側では、お花の色や雰囲気が「地味だ」という話もあったようだし。
そうか、地味かぁ・・・まあ、確かにね。
紫がかった茎や葉っぱには落ち着いた美しさがあるし、お庭にこんなのがあったら粋よねーと思うんだけど、ここはお庭じゃないから仕方ないですね。
ちょっと珍しくて、長く咲いて、丈夫で、環境に合っていて。というような条件を満たすお花を選ぶのは難しいもんです。
ユウギリソウは英名を「スロートワート(Throat wort)」といいますが、直訳すると「喉の草」です。キキョウ科のこの植物の仲間は、「喉の病気に効く」というのが由来らしいです。
夏に弱かった(でも枯れはしない)ユウギリソウは、「地中海が原産」と聞くとそうかな、と思います。日本の気候はちょっと苦手。
冬越しも微妙で、1年草と割りきって育てるのがよいみたい。
今年も霞テラス
カラフルでございましょう。
これ「カラーサンド」というものです。名前のとおり色のついた砂。
このサンドを使って植物を植え付ける、と左のようなものが出来上がります。ちょっとケバいですが、作るのは工作のようで楽しい。
好きな観葉植物を選んで、ガラスのコップにカラーサンドを入れていくんですが。
ただ入れるだけじゃなくて、色をかさねたり、外側と内側で盛り方を変えると波のような模様ができたり。サンドで絵を描く感じです。
作る人によってまったく違う雰囲気のものが出来上がるんですよ。
実は私もこういうの自分では作ったことなくて、この教室で覚えたんですけど、植物の楽しみ方もホントいろいろですよね。
さてここ数年、この時期に霞ヶ関の「霞テラス・フラワーフェスタ」のお手伝いをするのが恒例行事のようになっていて、今年もガーデニング教室のスタッフをさせていただきました。
ワンコイン(500円)で、こんなものが作れるのよー。ちょーお得なんだから。
他にも、普通に「季節花の寄せ植え」「多肉植物のミニミニ寄せ植え」「プリザーブドフラワー」なんかもあって、どれも30分ほどでできるので、会社の昼休みや退社後のOLさん中心に、毎年大盛況のイベント。
ただいま19時頃。そろそろ終了という時間です。
会期は明日までなんですが、おおもとのイベント「日比谷ガーデニングショー」は、日比谷公園で26日までやっています。そっちもきっと楽しいですよ。
秋はガーデニングの季節なのだ。