タツナミソウのグランドカバー

niwazou2008-09-10

 右は、昨日登場した、「タツナミソウ(立浪草)」の一種で、「コバノタツナミソウ(小葉の立浪草)」。 
 ちょっと前まで花が咲いていて、おわったあとは、こんな姿です。
 タツナミソウは、「山野草」に分類されますが、とっても丈夫です。 
 山野草というと、「かわいいけど難しいのよね、山野草・・・」と、眉をひそめる方も、いらっしゃいます。
 確かに、種類によっては、デリケートなものもあります。
 自生地が高山だったり、いつもきれいな水が流れている岩場とか、そういうものは、やっぱり、もと居たのに近い環境にしてあげないと、うまく育たない場合もありますからね。
 しかし、大半は、山の中とか河原とか、その辺に自生してるのが「野草」ですから、自然の雨風の中で、自力で生きてる強靭な植物たちなのです。 
 基本的には、ほったらかしでも育つんです。 肥料とか、過保護に手をかけてやる必要もないのです。 
 タツナミソウについては、自生地は「日当たりのよい林や草地」なので、こりゃもう、いわゆる雑草と同じように考えてもいい・・・というくらいに、手のかからない植物なのよ。
  これは、今日お手入れしたきた、S邸です。 ちょうど今、お花がとぎれてる時期で、地味です。
 コンクリート床面との際に、だーっと生えてるのが、コバノタツナミソウ。
 この花壇だけじゃなくて、鉢ものなんかにも、あちこち顔を出しております。 タネが飛んで増えていくわけですが、これが、脅威の繁殖力で。 
 でも、姿が可愛いから、いいの。 寄せ植えのアクセントになったり、重宝しています。
 「土の部分を隠したい」とか「雑草が生えないように」とか、用途は色々ですが、地面を広く覆う植物のことを“グランドカバー・プランツ”といいます。
 つまり、このコバノタツナミソウは、S邸花壇では、立派なグランドカバープランツなのです。 常緑じゃないので、冬は、まばらになってしまいますけどね。
 お花の時期は、春〜初夏で、こんな感じ。 秋に、咲くこともあります。
 タツナミソウは、シソ科の植物です。 そういわれると、花のつき方が、シソとかサルビアとかに似てませんか? 写真が小さくてピンボケだけどー。
 ちなみに、名前の「コバノ」は、「コバノランタナ」と同じで、葉っぱが小さいから「小葉の」。
「小花のタツナミソウ」ではありませんよ。 お間違いなくね。