モッコウバラの楽しみ方
右の写真は、冬のモッコウバラです。
夏から伸びた枝を、なーんにもしないで放っておくと、こんな姿になります。つまり、これがモッコウバラの自然な樹形。
枝(つる)が、6〜7mも伸びてタイヘンなんだから!と昨日、書きましたが、上に向かって伸びた枝は、3mくらいの地点から、大きく湾曲して、垂れ下がってきます。
写真の枝も、何となく下がってきてるでしょ?
下に見える「トレリス」は、1m80cmくらいの高さです。
ゆえに、ゆえに、こうして育ててみよう!
テクニック① 長ーい枝を這わせていくほど、高さや幅がない場所ならば、「垂らして育てる」です。3m以下の地点を何かに誘引して、後はトンネル状に垂らすのです。垂れた枝にこぼれ咲く花は、めっちゃきれい。
・・・でも、そのためには、びゅーんと伸びきった(3m以上に)枝が垂れてくるのを、放置したまま待たねばなりません。かなりの忍耐力を要します。それと、奥行のない場所では、難しいです。
テクニック② 「地植えにしない」。大きめのコンテナ(容器)に植えれば、とんでもなく大きくは育ちません。大きなコンテナに植え込んで、アーチなどの側に置いて枝を誘引すれば、コンパクトにすっきり仕立てることができます。
テクニック③ でも、やっぱり、地植えにしてある程度大きくしたい。フェンスなどに這わせたい、というときは・・。
「モッコウバラは盆栽だ」と思いましょう。これは、意外に理にかなった育て方です。
モッコウバラは、他のバラとは違って、古い枝にもよく花ができるのです。だから、花の終わった後に、びゅんびゅん伸びてくる新しい枝は、邪魔なら根元から切っても、よいの。切っても咲くの。
盆栽と同様に、新しい枝は伸ばさないようにして、カラダを小さく育てる。ただし、お花はたくさん付けたいので、古枝から出ている細い枝は切らないようにします。
では、古い枝はいつまで生きているのか、と申しますと。
カミキリムシなんかの被害を受けない限り、いついつまでも生き続けます。
樹齢100年の盆栽、なんてのもあるでしょ?それと同じ。
モッコウバラは、バラだけど、そういう点ではフツウじゃないのです。