バラの葉と緑の幼虫
つぼみが膨らみ花が咲いたら、虫も出る。 季節の移り変わりとともに、虫も活動の時期がやってきます。
バラの生育期には、こういう葉っぱをよく目にします。 で、裏返してみると、います。 小さい小さい幼虫が。
このくらいのサイズなら、握ってるハサミや軍手をした手で払うこともできるし、葉ごと取り除けばいい。 大きく育たないうちに去っていただきましょう。
この黄緑色の幼虫、バラを植えていれば、どこのお庭でもよく見かけると思います。
毎年毎年この手の虫を見続けておりますが、最近になってワタクシは、ある間違いに気づいてしまいました。
この幼虫は、「チュウレンジバチ」 じゃない。
チュウレンジバチは、「・・・若葉のふちに群がって葉を食い荒らす」 はずだけど、これ 「ふち」 じゃなくて 「真ん中」 だよね。
調べてみると、こんなふうに葉の裏側から葉肉(というの?) を食べるのは 「ヨトウガ」 類、いわゆる 「ヨトウムシ (夜盗虫)」 というヤツです。 蛾の幼虫。
よーくよく見ると、葉に穴はあいてない。 表から見ると、葉の表皮は残っていて、透かしたような状態なのがわかります。
バラの葉を食べる小さい黄緑色の幼虫 = チュウレンジバチ と思い込んでいましたが、違うのよねぇ、食べ方が。 こんだけ小さいと、区別がつきません。
チュウレンジバチの食べた後は、こんなふうになるはずです。 まあ、葉っぱを食べる虫には変わりないから、どちらも同じようにとり除けばよいだけのことですが。
ちょっと注意が必要なのは、ヨトウムシの方は、大きくなると 「日中、土の中に隠れる」 というテクニックを持っている点。
小さいうちは葉が透けたように食べられる程度だけど、大きくなると新芽や蕾も食い荒らします。 しかも、夜間に。 ちょっと始末が悪いです。
最初の写真のような食べ方の、まだ小さいうちに対処するべし、よ。
← は、「ジャクリーヌ・デュプレ」。 今年の花は大きいです。