木の根元に土を盛ってはダメよ
鉢で育てていたバラ 「安曇野 (あずみの)」 を堀りあげてみました。
養分を吸収する、白い根っこがたくさん出ていますね。 順調に育っています。
このバラを、玄関前の 「シマトネリコ」 の足元に地植えすることになりました。
これ、6月頃に作った花壇ですが、シマトネリコ (奥の木、ね) の周りを石材で囲ってあります。
レンガのように見える石材は、「アーザンブリック (現在はエコブリック)」 というレンガ風ブロックですが、これで、シマトネリコの周りに土を入れないようにしてあるんです。
ここに花壇を作る際、日当たりや水はけを考えると土を入れて土面をぐんと上げる必要がありましたが、すでに大木になっているシマトネリコの根元を、土で埋めるわけにはいきません。
根っこじゃない部分に土を盛って深く埋めるのはよくない。 理由はいくつかあります。
① 根っこに水が届きにくくなる。 ② 水が通り抜けたあとに新鮮な空気が入り込み根に行き渡る、という呼吸ができなくなる。 ③ 苦しくて、地表近くに根を出す(二段根) 。 そのために、いっぱいエネルギーを消耗する。
⇒ 樹勢が衰える。 花木などでは、極端に花や実のつきが悪くなったりします。
そこで仕切り。 土面の高さを変えるために仕切りを作ったのです。
今回、安曇野を植えたのは土を入れ足してない低い部分。 シマトネリコの根ががっちり張っていますが、その隙間を探して掘り返し、たい肥などを足して植え替え完了。
さて、安曇野というバラは、一重の小さな花が愛らしいつるバラです。 枝の長さ2m程度。 扱いやすい品種です。
自然樹形では枝が横に張り気味に伸びるので、ナチュラルというか、ワイルドな印象もある。 名前からわかるとおり、日本生まれです。 「バレリーナ」 に似てます。