月桂樹をどこに植える?

niwazou2013-03-12

 お庭のちょっと条件の悪い場所に植える木を考えるとき 「ゲッケイジュ(月桂樹)」 がよく候補に挙がります。
 原産は地中海沿岸。 本来は日当たりと水はけの良い場所が好きなはずだけど、日陰気味の場所でも育つし、枝も横に張りにくい。 比較的狭めの場所にも植えられる、というので重宝する月桂樹。
 でも、そういう条件よりも 「葉っぱがお料理に使える」 点でポイントが高いようです。
 野菜でいうところの 「ネギ」 や 「シソ」 なんかと同じように、「ときどきちょこっと使いたいものが、すぐ近くのある」 というのがいいのよね。
 あ、料理で使うときは 「ローリエ(ローレル)」 と呼ぶのが一般的ですね。 ローリエ月桂樹の葉っぱですよ、念のため。
 写真は、M邸の壁面。 コンクリート塀に囲まれた細くて高い場所に植えた月桂樹です。 
 たっぷり陽射しが当たって、水はけがとてもいい。 月桂樹としてはとっても条件のいい場所で育っているわけで、葉もツヤツヤです。
 さっき 「日陰気味の場所でも育つ」 と言ったけれど、じつは、お料理に使うのを優先する場合はやっぱり日当たりを重視して植え場所を選んでほしい、と経験上、思います。
 日陰気味の場所に植えられてる月桂樹には、カイガラムシがつくことが多いのですが、カイガラムシの排泄物のせいで 「すす病」 も出てしまう。 葉っぱの表面が黒いホコリみたいなものがついてるの、見たことありませんか?
 カイガラムシが枝に付いてるだけならまだしも、そんな葉は食用には使えないでしょ。 薬剤を散布しながらでも料理に使う? だったら乾燥したものを買った方がいいですよね。 その方がずっと経済的。
  さて、月桂樹は、樹高が5m以上にも育つ木です。 剪定をしないとどんどん背が高くなります。 
 の割に、M邸の月桂樹は、高さもさることながら何となく小ぶりでしょ。 ここに植えてもう4、5年にはなろうかと思うのですが、樹高は1mってところでしょうか。
 その理由は、鉢のまま植えたから。
 M邸では、以前に壁面に植えた木が大きくなりすぎて撤去のときに大変な思いをした経験があり、バラ以外、樹木は直接植えこまないことにしているのです。 
 で、根が制限されて成長もゆっくりなんです。
 樹木の種類や場所によっては、すぐに鉢を壊してふかーくひろーく根付いてしまうし、そのうち他の場所へ移植するつもりなら、掘り上げられるか時々チェックが必要ですからおすすめは致しませんが。
 今のところ、食用の葉が採れる木として、よいサイズで活き活き育っているM邸の月桂樹です。
 使われているかどうかは謎なんだけど。